【個人で開催OK?】eスポーツ大会を開きたい人のための法的チェックリスト|知らないと危ない落とし穴とは?

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こんにちは、ワッツブログ管理人ですm(__)m

「地元のゲーマーを集めて小さな大会を開いてみたい」「仲間内で賞金付きのイベントをやってみたい」──そんな声が年々増えています。

かつてはプロや企業が主催するものというイメージだったeスポーツ大会も、今では一般の個人が気軽に開催を目指せる時代。

しかし、実際に大会を開催する前に注意しておきたいのが“法律”です。

この記事では、「個人が合法的にeスポーツ大会を開催するために必要な知識」を、法的な観点からわかりやすく解説します。



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チェックポイント①|「参加費×賞金」は賭博罪のリスクあり?

最も注意すべきポイントが、参加費を集めて賞金を出すスタイル

これは法律上、「賭博罪」に抵触する可能性があります。特に以下のような場合は要注意:

  • ❌ 参加費を全額賞金の原資にする
  • ❌ 勝敗によって金品の授受が発生する

では、どうすれば安全か?以下のパターンが有効です:

方法賭博罪リスク
参加費なし&賞金あり(協賛企業から提供)✅ セーフ
参加費あり&賞品なし(名誉だけ)✅ セーフ
参加費あり&賞金あり(原資が運営ではなく協賛)△ グレー(事前に法律相談を)

💡ポイント:参加費と賞金の関連性を断つのが基本です。


チェックポイント②|家庭用ゲーム×対価で「風営法」適用の可能性

会場を借りてオフライン大会を開く場合、意外と盲点になるのが**風俗営業法(風営法)**です。

たとえば、以下の条件がそろうと「ゲームセンター営業」と見なされ、許可が必要になります:

  • ✅ 家庭用ゲーム機(SwitchやPSなど)を使う
  • ✅ 参加費・観戦料などの金銭授受がある
  • ✅ 不特定多数が出入りできる

これを回避するには:

  • オンライン開催にする
  • 会費はあくまで会場費など「実費」として徴収
  • 商用スペースやイベントスペースで明確な「非営利目的」で行う

💡注意:レンタルスペースやカフェ等での開催も場合によっては風営法対象になります。


チェックポイント③|ゲームメーカーの著作権ガイドラインを確認

「ゲームのプレイ映像を映すだけだから問題ない」と思っていませんか?

実は、ゲーム内の画像・BGM・UIも著作物。ゲーム会社ごとに使用ガイドラインがあります。

例えば、任天堂の場合

ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン|任天堂
ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドラインをご案内します。
ゲーム大会における任天堂の著作物の利用に関するガイドライン|任天堂
ゲーム大会における任天堂の著作物の利用に関するガイドラインをご案内します。

📌大会配信や告知にゲーム映像を使用するなら、必ずそのゲーム会社の利用ガイドラインをチェックしましょう。

ゲーム会社の配信・収益化ガイドライン一覧

ゲーム会社名ガイドラインURL収益化の可否主な注意点
任天堂ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン指定プラットフォームで可営利目的でない限り、個人の投稿は許可。指定プラットフォームでの収益化は可。
スクウェア・エニックスタイトルごとに異なる(例:ドラゴンクエストシリーズ ガイドラインタイトルにより異なるゲームごとにガイドラインが異なるため、各タイトルの公式サイトで確認が必要。
カプコン動画ガイドライン(個人向け)自身のプレイや編集を加えないムービー等の配信は禁止。
コナミタイトルごとに異なる(例:桃太郎電鉄 動画投稿ガイドラインタイトルにより異なるゲームごとにガイドラインが異なるため、各タイトルの公式サイトで確認が必要。
セガタイトルごとに異なる(例:PSO2 著作物利用ガイドラインタイトルにより異なるゲームごとにガイドラインが異なるため、各タイトルの公式サイトで確認が必要。
フロム・ソフトウェア動画・画像の投稿に関するガイドライン投げ銭などの直接的な金銭収受は禁止。
コーエーテクモゲームス動画・画像投稿ガイドラインタイトルにより異なるゲームごとにガイドラインが異なるため、各タイトルの公式サイトで確認が必要。
Cygames配信ガイドライン指定されたゲームにおいて配信を許諾。Twitchに関しては例外事項あり。
バンダイナムコエンターテインメント動画・画像投稿に関するガイドライン非営利目的であれば配信を許可。
colyコンテンツガイドライン一部可投げ銭などの直接的な金銭収受は禁止。
テクノブレイン動画・画像投稿ガイドライン一部可投げ銭などの直接的な金銭収受は禁止。

なお、各社のガイドラインは随時更新される可能性があります。配信を行う前に、必ず最新の情報を各公式サイトで確認してください。


🎯チェックポイント④|賞金・賞品の「景品表示法」制限

「優勝賞金◯万円!」「上位者にはゲーミングチェア進呈!」──これも実は注意ポイント。

商取引が絡む場合、景品表示法の「景品類制限告示」が適用されます。たとえば:

商品価格景品上限額
~5000円最大20倍まで(=10万円)
5000円以上一律10万円まで

ただし、純粋なファンイベントや営利性がない場合は対象外になることもあります。グレーゾーンが多いため、明確にしたい場合は行政への相談も検討しましょう。


まとめ|「知らなかった」では済まされない時代に

eスポーツ大会を開くのは楽しいことです。ですが、法律を知らずに開催すると「知らなかった」では済まないリスクもあります。

🔑最後に重要なポイントをおさらい:

  1. 参加費と賞金は分離せよ(賭博罪回避)
  2. オフライン会場では風営法に注意
  3. ゲーム会社のガイドラインを必ず確認
  4. 景品の金額にも法的制限あり

「ちゃんと確認しておけばよかった…」と後悔しないためにも、ぜひ本記事を参考にして、安全で楽しい大会運営を目指してください\(^o^)/


最後に:不安があれば法律相談を!

迷ったときは、地元の行政窓口や弁護士・司法書士に相談するのがベストです。個人主催でも法律を守って開催すれば、eスポーツの可能性はさらに広がります!


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